幼い子供も責任感や罪悪感を内に秘めており、たとえ天才児であってもその感情を上手く説明したり定義づけたりすることは難しい。
それを親が理解し受け止めてあげられるのか、そもそも子供が必死に悩んで葛藤していることに気づいてあげられるのかって、子供の生き方や人生観に大きく影響すると感じます。
本作ではスピヴェットが子供ながらに感じている葛藤、もどかしさ、家族との距離感、願いを叶えたい気持ちが動力源となってあらゆることに本気で打ち込む姿が繊細に表現されていて、忘れられない一本となりました。幼い頃に家族を失った経験のある方には特に響く作品かと…。