キミシマユウキ

天才スピヴェットのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

天才スピヴェット(2013年製作の映画)
3.8
モンタナの牧場で暮らすスピヴェットは生まれつきの天才的頭脳を持っているが周りの家族は理解されず……

『エイリアン4』『アメリ』の
!!ジャンピエールジュネ監督!!
によるロードムービー。
アメリが結構好きだったので鑑賞。

凡庸さは心のカビよ!

個人的には『アメリ』よりも好きかもしれない、ほっこり系の素敵な作品だ。
周囲に理解してもらえない天才少年と家族の物語。
男の子なら1度はちょっとした家出くらいあるんじゃないだろうか?
あのドキドキ感と後から押し寄せる不安、そして罪悪感が懐かしい。
ジュネ監督らしいオシャレな演出も目立って楽しめる。

主演のスピヴェット役にカイルキャトレット君。
この子本物の天才らしく、6カ国語を話せるわ空手黒帯だわで才色兼備の美少年。
元々の設定が12歳だったスピヴェットもこの子のために年齢を10歳に落とすほど。
お母さん役にはヘレナボナムカーター。
ティムバートン監督作じゃないのでまともな彼女が見れますが、やっぱり顔の印象強すぎますね。
あとは『アメリ』にも出ていたドミニクピノンがチラッと現れていた。

やはり父と子の絆を見せられると評価的に甘くなってしまう傾向がある。
どんな状況下でも子供を愛していない親なんていないんじゃないだろうか?

ジュネ監督のファン、天才子役の活躍が観たい方、そして永久機関について知りたい方にはオススメの作品。