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天才スピヴェットのKANIOのレビュー・感想・評価

天才スピヴェット(2013年製作の映画)
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ジャン=ピエール・ジュネ作品のひとつの到達点。
この監督の手がける作品は、詩的な言い回しの台詞に毎度感服させられる。

3Dの使い方が思っていた以上に効果的で、絵本のように美しい映像と奥行きのある表現が見事視覚的にマッチしていて面白い。
根本的に重い話ではあるんだけどそれを感じさせないような柔らかくて優しい、ジワジワと心あたまる小さな少年のハートウォーミングロードムービー。

最後の最後、帽子に関する"とある演出"に難あり。
大傑作であることは間違いないのだが、自分で張った最高の複線を、最後に演出でキメるべき所で外してしまった感じ。本当に勿体ない。
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