赤痢

天才スピヴェットの赤痢のレビュー・感想・評価

天才スピヴェット(2013年製作の映画)
3.9
なにを求めているにしろ動じるな 腹を据えていけ
膨大なインプットをして自分の思う形でアウトプットしようとする探究心のある人がやっぱり素敵だし立派だ。発明家にしろ映画監督にしろ音楽家にしろ小説家にしろ、新しいものを生み出す人はみんな凄い。自分がいいと思って考えて作ったものをみんながいいと思ってくれるって最高。自分も絶対にそうなりたい。というかそうならないとやっぱり自分が面白くないと思う。あと本当のエリートは自由だし自分で選べる。
頭が良すぎるスピヴェットを馬鹿でなにもわかってない大人や同級生が小馬鹿にしていてすごく不快に思ってしまって(現代日本で言えばナンセンスで大衆に迎合したものが受けている流れとか。あと自分の育ってきた環境がかなりそんな感じだった)やっぱ傑出したものは周りと合わせるなんてことができないから埋もれるんだなと悲しくなった。
自分に合わない環境に埋もれても同じことの繰り返しだと全部理解したうえで、10歳の若さで行動を起こせるスピヴェットの自我の鋭さよ。
どう考えても「この人たちはわかってくれはしない」と感じた場所に「そこにいれば安全」という理由で居座ると腐るね。自分で関わる人間や環境を選んで、そこに相応しい自分になれるよう努力したい
ホームレスぽい雰囲気の男がスピヴェットと対等に会話している感じを見て、肩書きとか一切関係ない人間としての良さというか、相手がどんな地位の人間だとしても相手を汲み取る能力というか、そういうものを持つ人間が誰とでも話ができるんだなと思いました。自分もそうなりたいです。社会的権力とかはやっぱり自分にとってはどうでも良いって再認識。
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