イチロー51

白鯨との闘いのイチロー51のレビュー・感想・評価

白鯨との闘い(2015年製作の映画)
3.2
大作を数々手がける名匠ロン・ハワード監督が、19世紀に捕鯨船エセックス号を襲った白鯨との死闘、その後の物語を実話に基づいて描いたヒューマン・アクション映画。

主演にクリス・ヘムズワース
共演にベンジャミン・ウォーカー 、キリアン・マーフィ、トム・ホランド、ベン・ウィショー、ブレンダン・グリーソンほか。

邦題からすると、白鯨との壮絶な死闘がメインになることを想像して鑑賞したが、そうではなかった。
本作の原作は「白鯨」ではなく、「復讐する海: 捕鯨船エセックス号の悲劇」でした。この作品はノンフィクションで、それを脚色したのが本作。
実際の乗組員の生き残りからヒアリングした壮絶な経験談を、回顧録風に映像化した感じの作品でした。

海と船と鯨の映像表現はお見事で、十分な迫力がありますが、 物語の主軸がどこにあるのか?などと考えているとエンディングを迎えてしまい、少し不満を感じる作品になりました。
前知識が有れば良かったのだろう。

〜余談〜
欧米人の捕鯨は、単に脳油や龍涎香、ヒゲなど、何十トン~何百トンもある鯨の、ほんの数パーセント以下しか利用せず、肉は全て捨てていた。そのために何万、何十万頭と言う鯨を殺してきたのが事実。
一方日本の捕鯨は、鯨は捨てるところが無いと言う程1頭の鯨を余すところなく利用してきた。現在でも肉は捨てるなど論外で、全て食肉にしている。

1859年ペンシルベニアで、石油が発掘されて、本当に良かったと思う!