お粗末な邦題何やねん！！
原題は In the Heart of the Sea
どう考えてもこちらの方がシックリくる。
かの有名な「白鯨」の著者メルヴィルには
誰にも言えない秘密があった。
遠い昔、捕鯨船で起きた悲惨な事件。
大海原を前に人間は何と無力か。
ライフオブパイでは悲惨な出来事を
動物に置き換える事で
観る者へのダメージは軽減された。
こちらの作品では
ただただ過酷な漂流を強いられ、
その中で白鯨への復讐に取り憑かれる者や
病や飢餓により死んでいく船員を
淡々と映し出している。
この物語を語る事によって
メルヴィルが生涯恥とした罪は世に知らしめられる。
だが一体誰が彼を責められるだろうか。
不思議なのは、これだけ
人間の弱さ、無力さ、過酷さを
見せられたにも関わらず、
見終わった後は決して陰鬱にならない、
むしろ生きる力を貰える事だ。
さすがロンハワード(｀・・´)！！
