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インヒアレント・ヴァイスのabdmのレビュー・感想・評価

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)
3.5
これまたブギーナイツと同じように時代の移り変わりによって進む者と取り残されていく者を現した作品。
ブギーナイツはポルノ業界のなんでもできた70年代と80年代になって落ちぶれていくも希望を見出す者、または取り残されてしまう者たちの哀愁漂う姿が印象的だったが、今作は60年代のヒッピー文化から、実際の事件や流行りの移り変わりを絡めて70年代へと入っていく。
この時代の事件や事象が物語途中途中でちょっと差し込まれるのだが全く浮いてないのがPTAの凄いところ。
主人公を中心に多くの物語が別々に進行していく序盤〜中盤は付いていくのがやっと…というかはっきり言うと初見では置いていかれるぐらい情報量の多さと説明のなさもPTAっぽいといえばぽいのだがラストに向けて物語が集まってくる様は流石群像劇整理屋。
1回目は付いていき、2回目は少し達観してみると納得したり、しなかったり。
ただやっぱりめちゃくちゃ疲れる。
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