とにかく所々チンプンカンプンで、「あれ？この問題って解決したっけ？」とか色々あるがあんまり気にならない。比較されてる『三つ数えろ』も「えーっとボギーはなにをやってるんだっけ？」と迷子になる映画だったが、気にならなかった。
『三つ数えろ」を映画化する際、ホークスがチャンドラーに小説の内容を質問したら、「んなこと、オレもよくわからん」と言われたってなんかの本に書かれてた。つまりハードボイルドとかノワール映画って「わかって」どーこーなるもんじゃない。わからなくても、ノレるひとはノレる。まあ、ほとんどの人がノレない気がするが。それに原作はピンチョンの小説だから尚いっそうのこと。
達者な俳優陣、ザラッとしたフィルムの質感、ビーチに沈む夕陽の光、舗道に降りしきる雨、マリファナの匂い、、、、
素晴らしいショットが多々あり、滅法面白いのだが、特にオススメはしないし、別にオススメしないし、全くオススメしない。
とにかくここ5年の中では「スルメ映画」ベスト３に入る。
そして今年観た新作映画ではベスト5に入る。
＠新文芸座（9/5/2015）
＠目黒シネマ（9/10/2015）
