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カリフォルニア・ダウンのrurのネタバレレビュー・内容・結末

カリフォルニア・ダウン(2015年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

低評価だったので期待せずに見たら、いつもの超雑なハリウッドで、これこれこういうの! 最近こういうの見てなかったんだよ!! と結構楽しく見てしまいました。ローランド・エメリッヒの映画には悉く血管ぶちきれそうなほど怒っていた私にしてはえらい進歩です。雑だった~!(笑顔で)

一番最初の車の事故が超すごかったので、ふぉわ! なにこの人つらい! と思って見てたんですけど、主人公が超デキるレスキュー隊員だと見せるだけのシークエンスでした。あんなすげえ事故ないだろめっちゃ怖かった。生きてるのもすごいけど、事故った場所がすごい無茶で、そこに無茶なヘリコプターの使い方して助け出すデキる男!!

その男が西海岸大ピンチなのに無視して家族を助けに行く!! 家族しか助けない!!! 家族を救うためならヘリコプターが突っ込んだ衣料品店から服を奪い! 強盗から盗難車を奪い! 奪った車を気前よく困っていた老夫婦に与えて飛行機を盗み! 逃げ惑う人々にテキトーなことを言い!(球場の壁って崩落しやすいから逆に危なくないですか。案の定崩れていたのに何故みんな無傷なの…) タグボートを奪い! そしてキス&ハグ!!

娘は娘で電気店で無銭電話を掛けるわ消防車から非常キットを盗むわ自分の安全のためだけに非常無線を利用するわ…と親が親なら子も子だな! 可愛いから無罪!

母親は母親で離婚成立してないのにイケメン金持ちと同棲スタート。いくらイケメン金持ちが娘を見捨てたとしても一言で切るとかどうなの。アメリカ映画ってそこが気持ちいいの。なんか薄っぺらい! ザッツハリウッ!!

いやもう家族が爽やかに非道でラストまでにこいつら全員死んでもまったく心が痛まねえな!と思って見てましたけど誰ひとり死ぬことはありませんでした。ザッツアメリカ!!

あとイイシーンでは災害が襲ってこなかったり、タイムスケールがバラバラだったり、なんかすごく適当な邦画みたいでした!! でもハリウッドだとあんまりうざく感じない不思議!

ベンとオーリーの兄弟は善良で可愛かったです。家族はともかく、この二人が死んだら許さんぞ脚本家と思って見てました。

地震学者が地震について研究したり報道したり必死なんですが。家族誰も報道見てねえ! 意味なくないですか。あと警告全然早くない…。なんなの、観客に対する単なる解説なの。正直要らないんじゃないですかねそのへん!

津波は引き潮を表現してるのに、ほんのりな引き潮に超巨大津波! そして襲いっぱなしで引かない津波! どんどん襲ってくるだけの津波! ここは風呂なの溢れちゃうの?! ぐらい酷いことになるシスコ!(字幕ではシスコだけど発音はちゃんとサンフランシスコって言ってましたけどシスコってそんなに日本語なんでしょうか…)

いやーツッコミの手が休まらないいい映画でした楽しかった。点数は高いわけないだろ!!


あ、映像はド迫力で詰まらない構図とかありきたりなごまかしとか全然なくて次から次へとそこまでするかなショッキングな
映像の連続で、かなり素晴らしく楽しめました。そこはそこまで頑張れちゃうのに、なんでこういう脚本にしちゃうかなぁ…
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