人には短所と長所がある。それによって世の中の善悪も生まれる。
けれど、人が犯す過ちすべてが善と悪にジャッジメントできるわけじゃない。
人の行動や考えはもっと複雑で、尊いものだから。
この作品はゆっくりとしたテンポで進むから、主人公のように故郷に里帰りして昔の思い出を懐かしむような追体験ができる。
あの時はああだったな、こうだったな。そんなことを振り返ればあっという間に人生が過ぎてきたような気がする。
でも親の背中を見ると「人生は長いものだ」と錯覚する。長い人生で大切にしたいものは何か?最後に振り返りたいシーンは何か?考えさせてくれる映画だった。