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フランシス・ハのlinusandのレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
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OP、フランシスと親友ソフィーが「ケンカごっこ」をして、バンジョーを弾くソフィーの前で踊るフランシス、借り物のコイン入れを路地ミュージシャンのおじさんたちに返して走り去る二人…トリュフォーのサントラであるジョルジュ・ドルリューの調べに合わせて、ダイジェスト式に二人の関係を軽快に伝えるモノクロの画面。この一連のシーンで、既につかまれた。

この映画では度々、既成曲を流しながら、ダイジェスト式にリズミカルに物語を進めていく。それが説明的に感じられず、見ていて楽しい。

グレタ・ガーウィグのコメディエンヌぶりが素晴らしく、歩き方・走り方など、フランシスの「変わり者」な様を、見た目から演じきっている。
もちろん話し方や目線などからも、フランシスの何をどこまで真剣に考えているのかわからない感じが伝わる。
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