Lizettte

フランシス・ハのLizettteのレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
2.5
フランシスが周りに見栄を張ってしまうところや、休日を無駄に過ごしてしまったりする部分に共感するものはあるものの、映画としてのテーマには何も感じなかった。というかむしろフランシスに対する心配というか怒りというか。27歳にもなって、あんなのでいいのか?ラストもフランシスは結局、中途半端に生きていくということの暗示だと思うけれど、『"成長"を諦めて生きていくこと=自己肯定』というのは如何なものかと。「ハンパだけど、やってみよう。思い付きだけれど、やったことに意味がある。今が良ければいいじゃない」どれも裏を返せばただの甘えでしかないのじゃないか?ラストがまた違った形であればフランシスの成長を汲み取れたのだろうけど、どうしても納得できなかった。そして、タイトル以上に謎なのはモノクロで撮った映像だろう。何の効果にもなっていないし、むしろ街中の場面はゴチャゴチャして観にくかった。
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