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フランシス・ハのtsuraのレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
4.0
グレタ・ガーウィグが監督としてこの秋アメリカで公開した「lady bird」が凄い絶賛されており…本年度の賞レーストップバッターのナショナルボード オブ レヴューで監督賞まで取っちゃったり。
だから余計に気になった。

というわけで鑑賞。

この女優…かなりセンスあると見た!

そんな彼女の代表作と言っても過言ではないのが本作「フランシス・ハ」
タイトルの由来とフランシスの笑顔がたまらなく気持ちがいい、清々しい。

彼女の悶々とした日々、真っ直ぐに自由に奔放に正直に生きてるつもりなのにうまくいかなくて…親友との軋轢、ダンサーとしての夢への陰り、生活の困窮、未来への不安…そんないくらでもヘビーな作品に変貌しそうね要素すら彼女はタフに乗り越えようとする。(パリへの弾丸は恐れ入った!)
でもそれが見ている側としてはリアルでいて、それでいて何処か自分に重なったりして…彼女の笑顔を見る度、でも彼女のギクシャクを見ているだけにその笑顔の裏が見えるから…凄く哀しい。

なんかこういうリアルは映画としてありそうでなかった。

少なくとも自分の胸にはビシビシ伝わったよ、痛いくらいに。

そう、人間誰しも乗り越えないといけないの。

みんなしんどい思いして乗り越えようとするんだなと、フランシスを見て再認識したり、勇気とか元気ももらえた。

生きるって大変だよね。

そういう力をくれる栄養剤的な映画見っけ。
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