tsuraさんの映画レビュー・感想・評価

tsura

tsura

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.1

これは素晴らしかった。

以前に録画していたものを子供と夜一緒に見たのだが、兼ねてより自分が他の作品でも触れた自身のルーツに関する物語や自分が高校時代からやってきた音楽のこと、勿論誰しもが共有する家族
>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.4

遥か彼方の未来。

夫々の貴族が惑星を統治する封建的な星間社会が形成された或る銀河の下、メランジという人間にも深く作用し、宇宙航行にも欠かす事の出来ないスパイスが産生されるアラキスの統治を巡る物語。
>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.4

20代最後の1年はずっともがいてた。
自分は何が出来るのか、何を成し遂げたいのか、どう生きたいか、どう成長しないといけないのか…そんな事沢山考えて、でも現実に振り回されて。結局自分は今迄何をしていたの
>>続きを読む

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

3.8

アイダは何処へ?

彼女の姿を探している人達。

しかし彼女は自分の家族を探すことで精一杯だ。


スレブレニツァの惨劇はなんとなく記憶にあった。
ただ、それが何なのか当時の自分には全く見当付かない彼
>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

エドガー・ライト監督の最新作。
実は「ベイビー・ドライバー」に音楽もノリもキャストも良かったのに最後までノリ切れなくてガス欠した私からすればかなり本作への不安が募っていた。

だけどTwitterのフ
>>続きを読む

アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.7

装いは静謐だが。

殻みたいに閉じ籠もった心同士が、化石が光を浴び再びその時の針を刻み直す様に女性2人の心の騒めきや揺れ動くその振動みたいな機微まで表出に成功した美しくも儚い作品てあった。

ただ、実
>>続きを読む

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

「地球に住んでいるならそれは皆何処かで繋がっているのではないだろうか」

それは以前から私が抱いていた感情。
要するに地球という枠組みに於いて言えば有限資源の中で様々な形態として成立してるだけ、形違え
>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.1

古代ギリシャの哲学者アナカルシスの言葉の言葉を借りるなら

「酒の一杯は健康のため、
二杯は快楽のため、
三杯は放縦のため、
四杯は狂気のため。」


まさにこれだった。
しかし紀元前から酒に魅せられ
>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

4.0

お気に入りの監督のひとり、フランソワ・オゾン監督が満を持して、監督を志した頃からの念願の企画エイダン・チェンバーズ著「おれの墓場で踊れ」の映画化。

恋に恋したあの頃。 
全てが新しくて眩しくて新鮮で
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

これは村上春樹から不寛容になってしまった現代人に宛てた手紙の様だった。

世界は未だ明けきれぬコロナ禍に於いてより不寛容で、怒り悲しみ、偏重的で。
それは顕在化している様に思う。

そんな人達にこの想
>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.3

久々の投稿である。

職務が変わり、途端に多忙な日々を送る事になってしまった。

とうとうレビューも書けなくなるくらいに縛られていたが、そんな間隙を縫って幾つかの作品は見れたことは見れた。

ようやく
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.1

冒頭から圧巻且つ壮大な自然の中を過ぎ去る風のように大地を彷徨う人間達の悲喜交々。
もうそれはファーストカットから私を虜にし、大地という被写体をこれでもかと言わんばかりのロングショットで織りなす物語に付
>>続きを読む

ワイルド・ワイルド・ウエスト(1999年製作の映画)

3.4

自分が中学生時代に見た作品。
2000年の正月映画で、期末試験を終えて煮詰まっていた自分には丁度良い塩梅の映画で楽しんだ記憶がある。

内容はともかく。

大西部時代には先駆者的な蒸気機関を多用したメ
>>続きを読む

蜂の旅人(1986年製作の映画)

3.8

テオ・アンゲロプロス監督の作品。

彼がマルチェロ・マストロヤンニを迎えて蜂の生涯(女王蜂と雄蜂の関係)を、人間の男女に見立て、様々に去来する老境とを重ねながら描くロードムービー仕立ての一本。

淡々
>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

filmarksオンライン試写会にて。

人は常々思う。
「今日という日が永遠に続いて欲しい…」

そんな壮大な夢、この映画が叶えてくれます。それも大胆に!


2019年11月9日のパーム・スプリン
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

例えば今まさに。


誰かに「なんかオススメの映画ある?」そんなありきたりで平凡な質問に私はこの映画を薦めることだろう。

そんな映画だ。

意外と軽くサクッと、すんなり見れちゃう。

でも見た後、そ
>>続きを読む

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.4

これはサルバドール・ダリの創造の欠片か。
それとも彼の様なシュールリアリズムへの飽くなき探求か、ただの模倣か。

はたまた恣意的悪戯か。

否、それはつまり気鋭の監督の古典に対するアンチテーゼか。
>>続きを読む

キカ(1993年製作の映画)

3.7

相手のことを愛していると多少の過ちや癖などさえ、目を瞑ってしまう。或いはそれくらい相手の事に夢中な人を、恋は盲目だという。

例えば私が愛してやまないこの作品の監督、ペドロ・アルモドバルの場合、彼が提
>>続きを読む

コリーニ事件(2019年製作の映画)

3.7

つい先日。6日のニュースを眺めていたら目に飛び込んできた。

"ドイツ当局は5日、ナチス・ドイツ(Nazi)の強制収容所の秘書だった女性(95)を1万人以上の殺害をほう助したとして訴追した"

確か2
>>続きを読む

ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト(2020年製作の映画)

3.6

filmarks オンライン試写会にて。

レズビアンカップルのハーパーとアビーは付き合って約一年。各々クリスマスは別の予定を計画していたが、ハーパーの実家へクリスマスを過ごすこととなった事から巻き起
>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.4

未だアメリカは燃えている。

あまりにタイムリーなアメリカの混沌がこの作品をより明確な迄に、"煽っている"

この裁判は1968年の夏、民主党党大会周辺で起きたベトナム戦争を反対する"平和"と"自由"
>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.5

青春に端っこも片隅もない。

みんなそれぞれが懸命で直向きで。

渦中にいるとわからないけれど、確かにその時のそれは、まさしく青春なのだ。

君がいる世界の中心は誰でもない、キミだ。



久々のまさ
>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.7

エル・ファニングとセレーナ・ゴメスとティモシー・シャラメ を最高の可愛さと美しさで拝めれたこの奇跡、それだけで眼福です😭

だからウディ・アレンのスキャンダル等の外野の声もそれなりに傾聴に値するのだろ
>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.4

これはヤバい…!!

どうして劇場で見るのを躊躇ってしまったのか、、、悔やまずにはいられない。

ていうかそんな後悔も野暮なくらい最高過ぎた😭

ガリ勉の2人が周囲は勉強と遊び上手く両立して成功への道
>>続きを読む

マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

3.9

オーガスト・ウィルソンの有名戯曲を基に映画化された本作だが、黒人音楽を好きと公言してる自分なのに恥ずかしながら、今作を見るまでそのマ・レイニーなる勇ましく豪快な"ブルースの母"の事など知らなかった。>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.5

映画史上最高傑作として常に映画史に燦然とその名を轟かせる「市民ケーン」
この作品を見たのは2回目で、初見当時は中学生時代だった事もあってか、なんせ全く印象がなく笑 
何が最高傑作なのか理解出来なかった
>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.3

素晴らしい作品だった。

市民ケーンという稀代の傑作が出来上がる迄を脚本家ハーマン・J・マンキーウィッツと実際のメディア王ウィリアム・ハーストになぞらえつつ、彼等の変遷と周辺の人間模様とを絡めながら、
>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.3

年末にとんでもない傑作を見てしまった。

「サウンド・オブ・メタル」

これは人間が如何に時に脆く、複雑で且つ愛おしくそしてまた時にどれほど強い生き物なのか、それを2時間に凝縮しきった素晴らしい作品で
>>続きを読む

ダンサー そして私たちは踊った(2019年製作の映画)

3.5

ジョージアの伝統的な舞踏団の中で炸裂する文化の軋轢とその狭間で自分のセクシャリティに気付く主人公とそれを翻弄する新参者ダンサーとの危険な香りが立ち込めれるサスペンス的な出立ちのラブストーリーであり、複>>続きを読む

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

3.7

胡蝶の夢。

まるで儚く、虚ろで、過去、現在までもが混在する恋の模様をまるで鋭利な刃物で切り取ったかのようなモンタージュ。

1人の男の人生の流浪を軸に、彼の夢と追い続けた恋に落ちたあの日の女性への恋
>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.8

簡単に言葉では言い表せない程、心が騒めく物語だった。というよりこの美しさと残酷さを両立させた愛の物語を形容出来る言葉が私のボキャブラリーの海の中を泳いでも見つからない。

その底知れぬ人間(この2人の
>>続きを読む

ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.9

人生が一つの物語ならば、この映画の通り、その一瞬の出来事は絵画なのだろうか。


劇中で夫々が語る誰しもが体験する様々な出来事は時折、人生の明滅を浮き立たせ私達の意識、私達の人生に喚起するメッセージを
>>続きを読む

トータル・リコール 4Kデジタルリマスター(1990年製作の映画)

4.1

これ、当時映画館で見た方に是非、当時の声や評価を聞いてみたくなった。

なんせ、私は大興奮です! 

幼な頃の私にとって断片的な記憶にある幾つかのシーンはいずれも脳裏に焼きついていた。 しかし時を経る
>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.9

この作品。

なかなか自分の言葉に咀嚼出来ず苦悶。

嗚呼、言葉に出来ぬなんと凡庸な自分…




友人の妹から頼まれた短編作品への出演。

抽象的な世界に溶け込む中に切り裂く閃光の様なリアルなディー
>>続きを読む

Red(2020年製作の映画)

3.0

夏帆と妻夫木聡という美しい2人が織りなす異色のラブストーリー。

原作は「ナラタージュ」などでも有名な島本理生。

私自身は「ナラタージュ」以外は読めておらず、この作品についても未読だったが、兼ねてよ
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

2.5

大好きな人に先に一言添えておきます。

誠に申し訳御座いません。


悲しい哉。
久しぶりに全くハマらなかった。


戦争という代物が映画というフィルターを通す際、その色んな視点で描く難しさをこの作品
>>続きを読む

>|