あでゆ

アントマンのあでゆのレビュー・感想・評価

アントマン(2015年製作の映画)
3.7
仕事や人間関係がうまくいかず、頑張ろうとすればするほど空回りしてしまうスコット・ラング。別れた妻が引き取った娘の養育費も用意することができず、人生の崖っぷちに立たされた彼のもとにある仕事が舞い込んでくる。それは肉体をわずか1.5センチに縮小できる特殊なスーツをまとい、正義の味方アントマンになるというものだった。スーツを着用した彼は、ヒーローとして活躍するために過酷なトレーニングを重ねていく。

期待していなかったがそれなりに良くできているというのが素直な感想。
なによりラストのイエロージャケットとの戦闘シークエンスやマイケル・ペーニャのくだりなどコメディとしての見どころが多い。
あと序盤の風呂場で小さくなるくだりとかがそうなのだけれど、小さいものを小さく見せる観せ方が非常にうまいなと感じた。

ボンクラメンバーによるケイパーものとしての面白さもあり、事前に立てた計画からのイエロージャケット奪還の実行プロセス、そしてアリのアントニーとの別れでちょっと悲しくなってしまうというのもおもしろい。

全体的に非常にオトナな対応の作品でもあり、特に新しいお父さんとの関係が結果的に良好になるというのはあまり今まで見られなかったものであるし、関係性としてもかなり美しい。
それにスコットが罪を犯したらちゃんと償っているというのは、かなりエドガー・ライトのエッセンスだろうなとも思う。
とはいえ、ネタ部分に関してはペイトン・リードアイデアが色濃いらしく、こちらは驚きだ。
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