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ウォーリアーのKのレビュー・感想・評価

ウォーリアー(2011年製作の映画)
4.0
ハーマンメルヴィル『白鯨』。禁酒1000日。確執。ポケットの薬。「知らぬ仏より馴染みの鬼」。テアゲネス1415勝。ベートーヴェン『歓喜の歌』。主人公が一人の格闘モノはどうしても先が読める。本作は兄と弟が登場するため、試合の行方を何パターンも想像させられた。賞金500万ドル。それぞれの背負うもの。こわばった心。リアリティの無さや説明不足を指摘する声は分かる。個人的には説明がないぶん自分軸で埋められて感情移入せずにはいられなかった。あと単純に作品の熱量にやられた。タップの使い方が印象的。あの先をもう少し見たかったけど、想像にお任せしないでほしいタイプではなかったため満足度高め。校長先生のキャラクターがいい。原題のままの邦題にしてくれて良かった。
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