色々ワケのある３人の男たちがリングの上で心と身体をぶつけ合う物語。出演はトムハ、ジョエド、ジェニモ、そしてニノ。
レビューは熱量が半端ない他のひとにまかせたい。自宅鑑賞よりも絶対に劇場向き。たぶん家なんかで観たら、この漫画のような世界に浸れないと思う。それに音のミックスがすごいし。
評価が分かれるのは格闘技通のひとたち言うところの「本物はこんなもんじゃないぜえー」の「本物」の基準ぐらい。あと映画のキモをどこに観るかだけだろう。オイラはひたすらリングに向かって「（骨）折っちまえー！」と叫んでいた。
話はいきなり変わるが、自分は今まで他人のレビューを読んだり感想を聞いて感心こそすれ、驚いたことも動揺をしたこともなかった。ましてや気絶するくらいの衝撃を受けたことなんてない。なんか偉そうな感じだが本当のことだから仕方がない。
だが今日は違った。初めての経験だった。衝撃なんて生易しいものではないものが全身をつらぬいた。劇場から出てきて発した、その20代前半の大学生と思われる女の言葉はごく自然に耳にすっと入ってきた。
それは映画の感想とかを軽く飛び越えた、「なにか」だった。
「なんかさーみんな、必死じゃね？」
＠シネマカリテ（9/30/2015）BD
