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ミニオンズのLCのレビュー・感想・評価

ミニオンズ(2015年製作の映画)
3.4
面白かった。

今回はミニオンたちが途切れることなくわちゃわちゃしていて、大変興味深かった。彼らの言葉が。
私の耳では英語、日本語、スペイン語、イタリア語の他、インドネシア語も確認できて面白かった。もっと多くの言語知識があれば、もっと楽しめたかもしれない。
ひとつ良いな、と思ったポイントは、彼らは「こう言いたい時にはこの言葉」というルールが薄い部分がある。これが自由で魅力的だった。
「ありがとう」ひとつとっても、彼らは「Thank you」「Gracias」「Terima kasih」等、相手の国籍に合わせず、その時に自分が伝えたい言葉を選んで発しているように見える場面がある。そして実際、これで伝わっているのだから、素晴らしい。

この様々な言語が組み合わされて使われている描写は、本作で彼らが遥か太古の時代から生きていることでちょっぴり説得力が増す。
言語の歴史的に見れば、英語はニューカマーである。彼らが人と関わってきた時間の中で、英語に触れる時間は他の言語に比べて短い筈だ。だから少したどたどしく発音されるのかもしれない。知らんけど。
フランスで活躍し、エジプトも知っている、それだけでも彼らがアフリカやヨーロッパやアジアをわちゃわちゃしてきたと想像できる。
ちょこちょこ彼らの口から飛び出す各国料理名は、そのわちゃわちゃの過程で気に入ったものなのかもしれない。トルティーヤはスペインの方の食べ物を指してるかな、と思うけど、メキシコのも既に知ってそう(日本の人はトルティーヤと聞くとメキシコのトルティーヤを思い浮かべる人が多いように思う)。

食べ物に欠かせないのが飲み物。
イギリスといえば紅茶。本作を見ていて、バッキンガム宮殿で紅茶売ってたな…スーパーでの品揃えも迫力あったな…と回想してしまった。もちろん飲んだ。飲みたくなるよね。あったかいやつ。最近まだ寒いし。
ただ、兵隊さんを自分たち色に染めちゃうのはなかなかアツかったぜ、法にまで手を加えちゃうのヤバいにも程ある。

何か色々あったけど、楽しい思い出が多いな、美味しい気持ちにもなるし、賑やかでカラフルでわちゃわちゃだったな。
こんなに愉快な奴らと一緒で、きっとグルーも救われた瞬間がたくさんあるんだろうな。
そう思える作品だった。
恐竜の石転がしはまた見たい。クセになる。ピタッと止まれてすごい。すごい…押すなよ感、すごい。
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