梶本時代

ミニオンズの梶本時代のレビュー・感想・評価

ミニオンズ(2015年製作の映画)
1.0
単細胞のミニオンズは新たなボスを探す旅に出る。

申し訳ないけど良いところがほとんどなく、一時間の時点で夫婦揃ってゲッソリしてしまいました。ドリームワークスアンチに拍車をかける形となってしまい、大変残念です。
以下、どこがダメだったか酷評します。
好きな方は読まないで下さい。



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ストーリーに起承転結が無く、全て行き当たりばったりで進むのでとても疲れる。なんでこのキャラ急に怒ってんの?と説明不足のシーンが多いしフリが効いてない上に重要なシーンの尺が短くどうでも良いギャグシーンがやたらと長いので緩急が無い。

ギャグが滑っている。キャラが空回りしてワンテンポ遅れてなにかが起こり、周囲が静観しているというスカシタイプのギャグシーンが多すぎる。それか物が落ちて人が死ぬか。ギャグで人が死に過ぎている。これでも子ども向けか?大人が楽しめるほどのブラックジョークや尖りもない。ただただ無粋。

キャラデザがダサい。メインキャラであるはずの女怪盗もパッとしない顔、ヘアスタイル、赤のありきたりなドレス、とカリスマ性をキャラデザから全く感じられない。モブとして紛れ込んでいても見分けがつかない。
ミニオンズの描き分けも安直で動きに差もないので愛着が湧かない。ミニオンズ自体小さいのが群れて頭悪いなりに頑張っているのが可愛いのに、脚本や演出の技量がないから結局3匹をピックアップして団体芸どころかトリオ芸にもなってないような見せ場しかない。メインの3匹はキャラ差がはじめに説明されるのにそれがストーリーにあまり絡んでこない。ケビンとスチュアートのキャラ差が曖昧。

版権曲と実在する地名、人物が多用され、それらに対してのリスペクトも感じない。
エリザベス女王を始めとして実在する人や地名が出てくるが、敢えてそうする意味があると思えない。時事ネタが盛り込まれたりブラックジョークがあったり、背景や兵士の制服や女王のドレスの書き込みなどにこだわりが感じられる訳でもない。架空の国の架空のお姫様の冠でも物語は容易に成り立つ。ひたすら各方面に失礼だし、オリジナリティが一つも感じられない。


などなど、ツッコミ所というかもう全てにおいてかなりゲンナリしてしまいました。苦行でした。懲り懲りです。
ありがとうございました。
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