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シャークネードのRのネタバレレビュー・内容・結末

シャークネード(2013年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2013年のアメリカの作品。

監督は「アナザー・マザー 悲劇と惨劇の幕開け」のアンソニー・C・フェランテ。

あらすじ

メキシコ湾で発生した3つの台風は海を渡り、海中にいたサメたちを吸い込みながら突如ロサンゼルスに上陸、未曾有の被害を与える中、バーを経営し、ライフガードも務めるフィン(アイアン・ジーリング「ハンター」)は家族を守るべく、大規模な台風とサメとの死闘に挑む!!

午後ロー常連で数々のクソ映画を制作するアサイラムの中でもそのトンデモ具合でカルト的人気を誇る「シャークネード」シリーズ、なんとなく気になっていて、ようやく鑑賞。

お話はあらすじの通り、やはり本作の売りは「サメ×台風」の合わせ技にある!ただでさえ映画におけるサメは超攻撃的で標的の人間たちをムシャムシャ食べちゃう肉食獣として演出されるわけだが、そこに台風被害のディザスター要素を合わせるという、まさに一度で2度美味しい、お得感があるのが魅力と言える。

ぶっちゃけサメからしたら、普通に海で暮らしてたのに急に吸い上げられて風で飛ばされて、放り出された先で人間たちに酷い目に遭わされるわけで溜まったもんじゃないが笑。

で、サメに関しての描写はぶっちゃけチープ極まりない!この後の好評を受けてのシリーズ展開に関してはまだ観てないのでなんとも言えないが、少なくともこの一作に関して言えば、アサイラムらしいサメの安っぽいCGと血飛沫などのグロ描写も一昔前の感じ。ただ、もう一つの要素である台風=ディザスター部分に関してはCGこそサメと同じくチープなものの台風によって水量が上がり、冠水した道路を主人公グループが車で行くシーンの大雨の日感とか割と上手く出ていたように感じる。あと、実際の災害映像なんかも組み合わせているのかな?ニュース映像や実際の被害状況をこまめに入れ込むことで今他の場所ではどうなっているのかがよくわかる構図になっていたのも良かった。

あとはキャラクター描写に関しては、主人公フィンは内面の「心配性」という部分に関してはそこまで臆病な感じは見受けられず、逆に家族以外の赤の他人でも窮地に陥っているとわかればすぐさま助け出そうとする、まさにヒーロー像を体現しており、その点に関しては主人公向き。加えて、後半にかけてどんどんエクストリーム度が増していく中で、多分後々のシリーズでも得意武器化していくであろうチェンソーで飛んでくるサメをぶった斬るパワープレイなんかは観ていて楽しかった。

あと、この手のアサイラム、吹き替えだと誰やねん!て思う無名の声優さんの中でまさかの大御所、堀内賢雄!!いや、実力ありすぎて浮すぎだろ笑!!初めっからこのキャスティングなのか、それとも好評を受けての再録なのかわからないけど、これは耳にも嬉しかった笑。

フィン以外だとフィンのバーの常連の呑んだくれのジョージ(ジョン・ハード「ジェニーの記憶」)どっかで観たことあるなぁと思ったら「ホームアローン」のお父さんか!良いキャラしてたのに序盤で退場しちゃって残念だった。

で、上述したようにシャークネードはどんどん勢いを増し、多種多様なサメは降って襲いかかってくるわ、台風はどんどん巨大化していくわで、加速度的にトンデモ展開が増していくんだけど、割と主要キャラだったバズ(ジェイソン・シモンズ「トリプルヘッド・ジョーズ」)は呆気なく死んじゃったりするんだけど、ヒロインポジで、フィンに片思いしてるノヴァ(キャシー・スケルボ「パーフェクト・ソウルメイト」)がそれまでフィンといい感じでくっつくかなぁと思ったら、元奥さんの登場により、どんどんサブキャラ化していって、なぜかフィンの息子といい感じになっていくのがちょっとひどいなと思っちゃった。いや、サメの内部から助け出したのフィンだぜ!なんで自分があたかも助けたみたいになってんのw

まぁ、そんな感じでトホホな部分、間伸びする部分はあるけど、こまけーことはいいんだよ!精神で最後まで突っ走った感じの内容でそれなりに楽しめた。問題はここからどこまでぶっ飛ぶか、また機会があったらつぎも見てみよう。
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