調伏系V魔虚羅

リトル・フォレスト 夏・秋の調伏系V魔虚羅のレビュー・感想・評価

4.0
都会で生活してみたもののなじめなかったいち子は、故郷である東北の小さな集落・小森に戻ってくる。近所にはスーパーもコンビニもないため、自ら作物を育て、野山で採ってきた季節の食材で日々の食事を作り、自給自足の生活を送っていた。不便ではあるが季節の移ろいを感じ、自然の恵みを食べながら、いち子は生きる活力を蓄えていく。

四季の移ろいをそれぞれの季節の色に染る山々、燦々と照る太陽の暖かみに感じる日々。日本の田舎にしか見られない原風景にて育てられた、旬の食材を手際良く調理し、もぐもぐ食べて食べて食べまくる橋本愛にただただ癒されるセラピー&超飯テロ映画だった。それにしても劇中に流れるオリジナル曲が素晴らしい。緑生い茂る山の中を自転車で駆け下りていく橋本愛を後ろから追い掛けるようなカメラワークで映した爽やかなオープニングから既に心を掴まれた。一時間で一つの季節をたっぷり描くのも良いですね、大好きですこの映画。
調伏系V魔虚羅

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