眠いときに観るな。眠ってしまう。腹がすいたときに観るな。いっそう腹がすく。前半何回かリタイヤした。マイリストに入っていたので観てみたが、今となってはなぜ入れたのか定かでない。農村の自給自足の暮らし。ゆっくりと時間が流れていく。魅力的な手作りの食事。思えば私自身パンも焼くし、ジャムも作る。甘酒も作ったことがある。ケーキやクッキー、アイスクリームも手作り。豆腐も何回か作った。家庭菜園で採れた季節の野菜をテーブルに載せる。映像を観ながら結構自分って丁寧に生きているかもと悦に入る。その時の気まぐれでリストに入れたのだろうが、自分はそういうのが好きなんだと改めて認識した。"小森"ほどではないが、田舎の農家の一軒家を借りて住んだこともあった。囲炉裏もあったよ。子どもが生まれてから、働きながら子育てするのに保育園も無くて不便だったので引き払ってしまったが。仕事をしていなければ、子育てには好環境だったな。(受験には困ったかも。)今は小さな街に住んでいる私にとって、忘れていた昔の懐かしい時代を思い起こすことになった。橋本愛ちゃんはノーメイクでもキレイ。等身大の女性の心の機微や丁寧な暮らしぶりが伝わってきた。三浦貴大さんも実直な感じで好感が持てる。こういう地に足が着いた暮らしっていいよね。いつの間にか眠気はどこかに行ってしまっていた。風の匂いまで感じられるような風景の映像がとても美しい作品だった。私の中の"いのち"が覚醒された感じがする。合鴨のローストを食べるシーンで涙がじわり。絶対美味しい。美味しいが全て。いち子の料理は全てが天からの授かり物だ。もう一度田舎暮らしをしてみたい気もするが、よそ者だと村の習わしや付き合いは負担に感じることも多い。移住を考えている人は、考慮してね。
