すー

チスルのすーのレビュー・感想・評価

チスル(2012年製作の映画)
3.0
済州島4・3事件についてこの映画ではじめて知った。朝鮮戦争前の1948年、済州島民の武装蜂起がきっかけとなり、米は海岸線5kmより内陸にいる人間を暴徒とみなし、無差別虐殺令を出す。何故殺されるのか、殺すのかわからず、殺し、犯し、食糧を奪う兵士と洞穴に逃げる島民。きつい。

叙事詩のように章立て描かれるが、これが淡々としたドキュメンタリーチックの劇映画だったら耐えられないな。そのうち兵士はいなくなると呑気に構えている島民など随所にユーモアがあるものの事件の惨さは消しきれぬ。
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