鑑賞前に見た大勢の人々のレビューに、「ヴィオレッタが美しい」とあったので、私の脳内にある想像力を総動員して想像しうる美少女像を作り上げたけど、それをはるかに上回る美しさだった。
ヴィオレッタが画面に映るたびにまるで絵画のようなその美しい佇まいに感嘆のため息がこぼれる。
そりゃ写真撮りたくなりますわ。
クラスメイトの中で浮いてしまうほどのヴィオレッタの長い手足に端正な顔立ち。
己の劣等感により生じた熱量を全て娘に注ぐ母親。
全ての不運がこの親子に重なり合ってしまったようで、とても痛々しく、はかなかった。