せい

ヴィオレッタのせいのレビュー・感想・評価

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)
3.8
お人形のように整った顔がアップで映るジャケットが印象的。
最初はみつあみに膝丈のスカートを履いて外でけんけんぱをしているような子供が、たまにしか帰ってこない母親に頼られたのが嬉しくて始めた写真のモデルをきっかけにどんどん「少女」ではなくなっていく。
スカートは超ミニになるし、高いヒールを履いちゃったり、胸元のがっつりあいた服を着たり、唇には真っ赤な口紅を塗ったり。
無垢な笑顔を浮かべていた少女の格好や言動が大人のそれになる。少女の姿なのに少女ではない、でもそんなアンバランスさが魅力でどんどん堕ちていく彼女から目が離せない。
子供に過激な格好やポーズをさせた母親は常識的にはどうかと思うけど、個人的にはグッときた写真いっぱいあったので惜しいなあという気持ち。この映画の写真集みたいなのが欲しい…。
それにしてもこれが実話だとは…。
映画の監督が「ヴィオレッタ」で「エヴァ」だったとは。
色々思うところがあるよね。でも雰囲気がめちゃくちゃ好みなので私は好きです。
せい

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