「ペットが欲しかっただけなんだ」
かつてワニ事件が二度もあった湖畔に越して来たらまたワニが出てきたお話。
先日6を観てU-NEXTに全作ある事だしと、久々に見返してみました。
主演はコリン・ファーガソン。
共演にマイケル・アイアンサイド、ヤンシー・バトラーとTV映画としては良い顔ぶれな気が。
先に言っておくと、出来は普通に酷いです。
クソポンコツ過ぎるCGワニと言い、アホばっかの登場人物と言い悪い意味で安定のTV映画クオリティです。
ただ今のところシリーズでは一番好きです。
と言うのもコリン・ファーガソンが居るから。
彼が主演していたドラマシリーズ「ユーリカ/地図にない街」を昔観ていた俺としては、同じSyfy製作と言うのもあってか何処と無く「ユーリカ」のカーター保安官とも近いキャラなのが非常にニヤけるポイントでした。
今作の役名が「ユーリカ」で犬猿の仲的存在だったキャラと同じネイサンなのも、多分狙っているんだと思います。
そんな訳で口が達者なタイプのキャラを今作でも演じていますが、いちいち台詞がベタで最高。
道中出会った学生とぶつかって「歯の詰め物が取れた」と言われ「良い歯科医を知ってるけど…」と即答する所とか、
ワニに食い散らかされたワピチ(鹿の仲間)の死体を前に旅行に来た学生に「ワピチっていつもこんななの?」と聞かれて「いや、首だけの新種がいるなら話は別だけど」とか、ワニ退治に行くときに奥さんに「もし何かあったら…」と言いきる前に「大丈夫、息子は守りきるわ」と答えられ、「あ~…助けに来てくれって言おうとしてたんだ」って言っちゃう所とかね、好きなんですよね。
ヤンシー・バトラー演じる密猟者リバも、何気にネイサンに負けないくらい達者なお喋りだし、負傷しながらも短めのナイフ一本でワニの首を切り落とす猛者っぷりも披露してくれて、戦闘面では一番役に立っていました。
マイケル・アイアンサイドは保安官なんだけど、そんなに目立った活躍はなくまぁお察しと言うことで。
ネイサンは前作でワニに勝手に餌をあげていた元凶おばさんの甥って設定で、今回は彼の息子が勝手にワニに餌を与えて巨大化するという、はた迷惑極まりない安定のワニ大好きビッカーマン家である。
息子からすればペット的な気持ちだったんだろうけど、その割には生肉を包装しているスチロールごと投げ与えているクソガキムーブが気になりました。
そう言えば前作は忘れたけど6と1、そして今作とワニがキレイに頭部だけ喰い千切る描写があったんだけど、シリーズ恒例行事だったりする?
ワニ映画としては完全に凡作だし、ぶっちゃけワニよりもおっぱいとお尻の方が印象的でしたが、出演している俳優が好きだし演じていたキャラも良かったのでそういう意味では個人的には普通に好きです。
なのでオススメは出来ないかな。
どうやら4と5ではヤンシー・バトラーがそのまま主人公に昇格したようなので、「仕方ねぇなぁ」と重い腰を上げて観てみようかと思いますよ、ええ。