点心

紙の月の点心のレビュー・感想・評価

紙の月(2014年製作の映画)
4.0
一緒にいきますか?


感覚が麻痺していく描写がすごかった。

おとなしい女子高生だった梨花、きっと隅さんも同じなのになにが違うんだろ。ボランティアにのめりこむ、正しいなら何してもいいと思う危うさか。

夫の微妙なモラハラとか意識のズレはドラマのほうがえぐかったなー。給与明細みて「まあ(主婦の片手間の契約社員なんて)こんなもんだよねー」とか。プレゼントまもなく高い時計送りかえすだけでもそのマウンティングいりますかって感じだけど…。梨花もコウタに送ってたし、時計は所有したいという気持ちの表れなのか。

コウタは「オレも被害者だし、頼んでねーし」とか言いそうですごくよかった。パラソル移動してくれとか。

宮沢りえは孫のために積み立て…の夫婦を見る目と「一緒にいきますか?」の目がよかった。あと延々と印刷してるときの肌がなんか逆にぼろぼろに見えて。
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