工藤蘭丸

ニンフォマニアック Vol.1の工藤蘭丸のレビュー・感想・評価

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)
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ラース・フォン・トリアー特集も、いよいよ最後。鬱三部作の3作目、2013年の作品だけど、かなり商業主義に蝕まれた作品だったようですね。

本来は5時間半に及ぶ大作だったようだけど、おそらくは興行的な理由で、それを4時間に短縮して2本に分けての公開。さらに、フィボナッチ数列などの説明のために、数字の字幕を入れたりして、前作の『メランコリア』とは打って変わって、I.Q100以下の人にも分かりやすいような作りになっていました。w

その分、映画としての完成度は、彼の作品の中では最低だったかも知れませんね。その後、日本でもディレクターズカットの完全版が公開されたようだけど、WOWOWでは短縮バージョンで、しかもボカシだらけのR15+仕様。

さらに、この第一部だけでは、ほとんどポルノ映画みたいな感じで、あまり精神疾患としての色情狂という感じもしなかったかな。明らかに話の途中で終わってしまった不完全作でもあるし、評価は第二部と合わせて付けたいと思っています。