さなだまる

劇場版 テレクラキャノンボール2013のさなだまるのレビュー・感想・評価

4.9
10時間のAV!
FANZAでオカズ目的以外の動画を購入する時が来るなんて...
三日かけて見た

1日目(〜Wグラサン3P)
AVの絡みを最後まで見たのは初めてだった。
素人のセックスを見ているだけなのに、めちゃくちゃ面白い。
この人は一体どんなセックスをするのだろう...とワクワクしてくる。
不思議な気持ちになったが、それが何かはまだ分からなかった。

2日目(〜しゃかしゃか王子の願い)
コイツらはプライドを賭けているんだと気づいた。
本来、発表会はそれぞれの作品をぶつけ合う場所だ。
人のセックスを応援する時が来るなんて思いもしなかった。
俺もこんなナンパとハメ撮りをしたいと憧れた。
AVに比べたら、映画は甘えているとさえ思った。
だけど、順位が決まり所謂普通のAVパートが始まった途端、つまらなくなった。
セックスが演技になるからだと思う。
自分の行為を見られて興奮する人もいるが、その人らは別に見る人のために演技なんかしない。
(ありのままの自分を見られることに興奮するはずだから)
バクシーシ山下のAVを超えた何かを探そうとする足掻きも虚しかった。
結局、自分の中で映画とAVは別物であり、その線引きを消すことは出来なかった。
俺は何だかそれを認めるのが嫌で、必死にこの映画でオナニーをしようとしたけどダメで、オカズ探しに困った時の腐るほど見ているAVで抜いた。
オナニー後の虚無感に包まれたのはいつ振りだろう...と思った。

3日目(〜それぞれの朝)
完全なる蛇足だった。
そうかこれはAVだったんだ...と冷めた。(ちゃんと始めに説明されていたが)
自分のケジメなんてものは何にもならない。
あのプライドを賭けた勝負の後だと、茶番にしか見えない。
犠牲やプライドがない表現は全てオナニーだ。
俺はもう、オナニーはしたくないんだ。
さなだまる

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