ZinFuzisima

The Severed Heads(英題)のZinFuzisimaのレビュー・感想・評価

The Severed Heads(英題)(1957年製作の映画)
5.0
アレハンドロ・ホドロフスキー初監督作品。
20分のセリフのない、音楽とパントマイム的演技の映像作品です。
まだ商業映画を作る前の映画なので、劇団時代の作品だと思われます。
ホドロフスキー監督は映画の世界に入る前に、メキシコで100以上の前衛演劇を演出、出演していたので、その1つとして映像作品を作ったのだと思われます。
物語は非常にシンプルで、恋をした女性のために、花を買いますが、傲慢な女性はそれを断ります。
そこで男は頭を変えるお店で、頭を別の男の顔に何度も変えますが、女に振り向いてはもらえません。
しかたなく自分の頭に戻そうとするのですがお店は閉店、自分の頭がどこかへなくなってしまいました。
セットは手作りで演者も演劇の人々なのは、観てはすぐに分かります。ここからあの前衛的な映画を数々作るとは思えないほど、わかりやすく、かわいい映像作品に仕上がっていますがやはり、そこは前衛芸術の人物。白塗りは当たり前という映像でした。
これは非常に見やすくわかりやすい映画でした。
ZinFuzisima

ZinFuzisima