緩やかさ

フライト・ゲームの緩やかさのレビュー・感想・評価

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)
3.5
パニック映画と思いきや密室ミステリーの良作。
何も考えたくない時に観る映画としてもお勧めします。

(以下若干ネタバレ的記述あり)


推理小説的な密室トリックの斬新さを競うような脚本ですが、そういうものだと冒頭の演出や設定の説明の親切さもあり、乗っていけました。

推理小説よろしく序盤から怪しいキャラクターがぞろぞろいる中で、いや途中から機内に犯人いないのでは?と思いましたがしっかりいました。

終わってみれば主役の保安官はリーアム・ニーソン以外は考えつかない役で、もはやリーアムマーケティングみたいないなものが成立してると感じました。


乗客として同乗していた警察官の硬軟併せ持つ漢気溢れるキャラクターも良かったですが、
何より最後、副操縦士の彼が全部持っていきましたね。

全乗客の命を一人で預かりながら、機内の状況とさらには英国空軍とも駆け引きしながら、冷静かつ勇気を持った決断、それを遂行する胆力に溜め息が出るくらい魅せられました。
君か!みたいな笑

その終盤の機内の映像描写、臨場感が凄かったです(密室劇の緊迫感からどカーンと、、!)
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