このレビューはネタバレを含みます
とてもじゃないが、二作品分の時間をとって見る映画ではなかった。
そもそも、本当に学生の誰かが殺人を行なっていたとしたら、どうしたんだろう。
学校内裁判だからといって、刑は執行しないということだったが、裁判で有罪となり犯人と決めつけられたその学生は今後の生活でイジメを受けることも十二分に考えられるし、必ずと言っていいほど私生活は崩壊していただろう。
警察の再調査を求める者も現れ、物語がぐちゃぐちゃになる。
上記のことを考えれば、必然と真相が浮かび上がるため、退屈だった。
バスケ部の顧問はカッコいい風に描かれてるが、上記の内容である最悪の事態を少し考えれば分かるし、学校内裁判の開廷許したのは、明らかに知性が足りてない。
つまり、この裁判を開くことに加担した人、主人公を含め全員、悪人。
さらには、殺された学生が、友達の風上にも置けないほどの屑だったため、特にこれといった同情もない。性格が悪い人がド派手アクション映画で自業自得のラストを迎えたといったわけでもないから、スッキリもしない。
人の死が関わっているのに、裁判が終われば笑顔で解散
この映画を見終わった時の感情はただ一言「無」に等しい。
ただ、被告人役のヤンキーの子の演技は素晴らしかった。この人の演技には終始惹きつけられた。