モフモフモサモサ

ソロモンの偽証 後篇・裁判のモフモフモサモサのレビュー・感想・評価

3.3
前後編の感想です。
原作既読。それも随分前。

原作は「事件」「決意」「法廷」の3部作ですが映画は「事件」「裁判」の2部作。

個人的には原作は宮部みゆきさんの作品では一番面白いと思ってます(網羅出来ていませんが)。学校内裁判という前代未聞の展開すら知らずに読み始めたので、それはもう・・主人公 藤野涼子が学校内裁判を決意する場面はトリハダものでした。不穏に始まる物語が最後に爽快感で閉まるのですが、自分の中ではジュブナイル小説のようにも感じました。

映画前編は上手くまとめていると思いますが、後編は原作改変箇所で気になる場面があってその一つが、裁判にて生徒たちがやたらと感謝とか敬意の場面で頭を下げるところでした。演出的にキモチワルイ。他にもありますが割愛。

話それて安易ですが、原作のその後となる続編(最終巻に収録)が好き。メイン2人の彼と彼女のその後が描かれています。

なんかもっと良くなりそうな作品だと思いました。なんかもったいない。