ナタリー・ポートマンが共同製作も兼ねて主演という意欲作で、西部劇では数少ない女性主人公という事でかなり期待して観ました。うーん…思っていたのと大分違いましたね。女ガンマンが悪党の男共を相手に壮絶なガンファイトが展開するものと思ったのですが…。孤立無援という訳でもなく、静かな展開の西部劇でしたね。
お話しどうこうより主人公のジェーンに共感出来ない。手段を選ぶ余裕が無いのは分かりますが、昔に一悶着あった男に都合よく助けを求めるってなんだかなぁ…。しかも断るのが腑抜けだみたいな言い方ってどうなの？断られたのはあなたにも非があるのに…。そういう訳で主人公にあまり魅力を感じず物語にイマイチ入り込めなかったです。ナタリー・ポートマンは相変わらず凛としていて素晴らしいが役の設定が残念で良さがイマイチ出ていない印象。
やっと戦いが始まるも戦いの場面が暗く見辛いのは残念。そういう演出なのは分かりますが…待ちに待っただけにちょっと期待が裏切られました。戦いのシーンもスゴく淡泊でしたね…。ユアン・マクレガーの悪役は珍しいなと思った。悪役としての非道さや存在感に欠けるが彼のせいでなく描き方が足りないせいだと思う。ニタリと笑うシーンは流石でしたけど。
最後は逞しいというかなんというか…。この映画は完成までに監督交代やキャスト変更など紆余曲折があってドタバタしたそうですが、そのドタバタが画面にも出てしまっているかのようでなんか締まりのない映画だったなぁという感想です。
