さすらい農場

ジェーンのさすらい農場のレビュー・感想・評価

ジェーン(2014年製作の映画)
3.3
意外と珍しい女性が主人公の西部劇
女ガンマンとかの娯楽アクションでなく、本格的な人間ドラマ。
凛としたナタリー・ポートマンの佇まいが美しい。
細腕で構える古式拳銃コルト・ウォーカーが不似合いでそれがまた渋い。
ユアン・マクレガーの悪役が珍しい。
ぱっと見[良い人]風ではあるが、本物の悪党ほど魅力的だったりするから、ある意味リアル(ユアンはこの役を演じてメリットはあったのか?)。
登場人物達には、それぞれこじれた過去が有る。
互いの憎しみが[理解]に変わった後
残るのは[人生の哀しみ]だけ。
しかし、感傷に浸る余裕は無い。
危機は間近に迫っているのだから。

人は[忘れる]事で前に進むものだが、誤解したまま先に進むと、大きな影を落とす場合もある。過去を清算する事で、本当の意味で未来に踏み出せるのだ。

[荒野]と[人生の悲哀]は相性が良すぎる。