がみおー

ジョン・ウィックのがみおーのレビュー・感想・評価

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
3.9
犬を殺すド畜生の屑は恐怖に慄きながら殺されるべきである。全く持って当然である。


ジョン・ウィックはかつて凄腕の殺し屋だったが結婚する為に足を洗い平穏な日々を過ごしていた。そんな彼が復讐を決意する頃には観客の皆さんも彼と同じ気持ちになっているだろう。

ナイフ一本の方がある程度近距離戦に持ち込めば拳銃よりも有利であるというのはよく聞く話ではあるが、彼の使う"ガンフー"による戦闘術は近距離戦におけるハンドガンの有意性に説得力を持たせていており非常にクールで見応えがある(実際に使えるかはともかく)
シリアスなあらすじとキアヌ・リーヴスのアクションで微妙にミスリードを誘ってる感があるが要はセガールとかスタローンとかシュワちゃんとかのそれと同じ映画である。ツッコミどころ満載の何か怪しい超回復用のピルとかあるし。その分悪党を次々に倒していく様は観ていて非常に気持ちの良い出来になっている。

殺し屋といえば裏社会を暗躍する職業であるが、その裏社会に存在する他の仕事人達もまた魅力的なのが今作の特徴でもある。ちなみにその中の1人、掃除屋のチャーリー(小柄なお爺さん)はコマンドーで崖から落とされたあのサリーを演じたデヴィッド・パトリック・ケリーである。

割とジョンがあっさり反撃を食らってしまう事に彼の腕を疑問視する声を度々聞くが、彼の口からはっきり衰えたという事実は語られている。一度引退してから5年の年月が経っていることを考慮するべきであろう。



そして既に次回作の撮影が始まっている。「新たな相棒」の活躍にも期待したい。