デコ

ライト/オフのデコのネタバレレビュー・内容・結末

ライト/オフ(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます


暗闇の中に『なにか』いる、というこの映画。

実はこの映画は『暗闇の中のなにか』が結構あっさり判明しちゃう。やっぱり90分を切る上映時間だったから仕方ないかな?
タイトであることは大賛成だけど!

その『なにか』は昔母親が入院していた光に弱い超能力者(いわゆる貞子とかキャリータイプってこと?)が死んでからも母親の心の闇に取り憑いたもの。
これがね、姿が見えちゃうと急にどこでもいるただの肌が汚いクリーチャーになっちゃう。物理攻撃もガンガン仕掛けてくるし。ちょっと残念。
あと、予告にもある映像で暗闇の中にはシルエットが見えるのに電気を点けるといない、消すと『なにか』がいる。
点けるといない、消すと「あれ?『なにか』が近づいてるんじゃね?」…。

という新しい設定の怖さと斬新さがあんまり生かされてない気がする。始めに父親が殺されるシーンとかは超怖くて面白いのに、クライマックスのブルーライトという必殺武器を手に入れても大して役にも立たず。うーん、勿体無い。
もっと光の中には存在出来ない、という設定を駆使して面白い戦い方は出来なかったものか。(偉そうにすいません。)
ラストも締め方も、もっとバッドエンドになるかハッピーになるかどちらかに振り切ってもらいたかった。
「あ…っ、なんか、そんな終わり方で…?」とすっきりしないままエンドロール。
うーん。

いろいろ文句を書いたけども低予算ホラーでハズレ率の高いホラージャンルの中、十分面白かったです。

あ、彼ピッピのキャラ造形が思いの外素敵だった。超いい奴。
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