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世界の果ての通学路のqpのレビュー・感想・評価

世界の果ての通学路(2012年製作の映画)
4.0
 ケニア、モロッコ、アルゼンチン、インド。それぞれ学校に行くのに時間のかかる子供たちの通学路をドキュメンタリー風に映しています。

 映画ではひたすら通学路を見せられます。大きなトラブルもなく、4人の子供を扱っているため、何か映画として新しいものがあるわけではありません。ドキュメンタリーを淡々と味わう形であり、日本の日常に埋もれている人は映像を見ることで改めて実情を知り、楽しめると思います。

 私たちは学校に行くのが当たり前になっています。加えて、職場に行くのも。そして、起きるのを面倒くさがり、混雑な公共交通機関や車に文句を言っています。学校や職場に何か夢を持っていれば幸せなことだと思いました。

 また、子供たちや親たちの中で競争が起こってないので、上手くいっている気がします。自分に必死になる時間が長いほど、家族も含めて他の人はどうでも良くなってしまいますよね。それがとても少なく、インドでの助け合いのシーンなどは考えさせられます。何が大事か立ち止まることになります。

 片道だけで終わってしまうのが残念なこと、距離が実感を伴わないことが残念ですね。あれが2倍で少なくとも週1回かと思うと、いかに自分がだらけているかを感じさせられます。他の日本人からは外れるかもしれませんが、充実させた毎日を送りたいと思えました。
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