完全自己満足でお送りする不定期企画『レビュー0件映画を鑑賞してみた』
　これはFilmarks内で未だレビュー投稿のない作品をあえて鑑賞し、レビューを書いてみようじゃないかという、無謀かつ誰得な企画です。

　とりあえずのルールとして、Markされていても、レビュー欄が空欄だったり、あったとしても「記録」や「過去鑑賞」のような、レビューとは言い難い内容の書き込みもレビュー無しとみなします。

　さて、今回鑑賞した作品は……
　『ビッグ・ランニング』　LDで鑑賞。
　1994年　アメリカ　　西部劇、ロードムービー、コメディ　先客3名様

　時は西部開拓時代。小さな町プロスペリティには、鉄道が通る事による町の発展と、その恩恵を期待して東部から移住してきた者たちが暮らしていたが、元々の町民たちの荒くれぶりというかバカっぷりに嫌気がさし、東部へのUターンを決意する。
　しかし、彼らだけでは東部への道が分からないため、道案内人のワゴンマスター、ハーロウを雇うことに。しかしこのハーロウという男、かなり酒癖が悪い巨漢で、更には過去に大事件を起こしているらしいという疑惑がわいてきて、Uターンメンバーの中で彼に不信感を抱く者たちが現れ始める。
　更にはプロスペリティの町に鉄道を敷く予定だった鉄道会社の社長が、開拓地の放棄による町の人口減少を懸念し、彼らのUターンを阻止すべく、殺し屋（?）や騎馬隊を送り込んできた。
　果たしてハーロウ達一行は無事に東部への旅を終えられるのだろうか。

　コメディ俳優ジョン・キャンディ主演のウエスタン・コメディ。
　ジョン・キャンディは本作の撮影中に心臓麻痺のために急逝。しかし、彼の出演シーンはほぼ撮り終えていたため、何とか完成にこぎつけたという。
　ほぼ撮り終えていたということは、少しだけ彼の出演シーンが撮り終えていなかったということ。劇中、不自然にジョン・キャンディが姿を消すシーンが数分間あって、おそらくそこなのではないかと。まあ、彼がいなくても成立するシーンではあるけれど、突然、彼がしばらく出てこなくなるから、やっぱり違和感を覚えた。

　内容に関しては、もっとドタバタ活劇になるかと思っていたけど、意外とおとなしかった感じ。ジョン・キャンディ演じるワゴンマスターも、ぶっ飛んだキャラというよりは、頼りないおとぼけキャラといった風貌。巨漢なので、そういう意味では存在感抜群だったけど、ものすごくマヌケな殺し屋の方がキャラとしては目立ってたかな。

　しかし本作最大の功労者は、あの重たいジョン・キャンディを乗せて長距離を歩いた馬だ。

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