ヤックル

ゾンビーバーのヤックルのレビュー・感想・評価

ゾンビーバー(2014年製作の映画)
4.0
ああこの手触りすごい懐かしい。
子供のころのテレビ東京で流してたような映画と同じような映画と同じ手触りがする。

そりゃ主役であるはずのビーバーがすべて作り物だったり、それだけならまだしも、序盤のとあるシーンで、セリフを喋っているときに一緒に拾った風の音が聞こえ喋ってないときはその風の音も消えるっていう録音レベルを提示されたときはさすがにちょっと心配になったけど(苦笑)

でもこの映画は、この感触と作品の方向性がとてもマッチしていると思います。
と言うよりこの内容を今の技術を使ってリアルな質感出しちゃうと、ゾンビーバーの凶暴さも相まってすごい陰惨な映画になってしまうと思うんですよね。
ゾンビーバーが作り物だからゾンビコメディとしての面白さを保てていると感じました。

それにこの映画、ストーリーが思った以上にしっかりしてるもの良かったです。
この手の映画のお約束はちゃんと守るところは守りつつも、それを見慣れてる観客の意表を突くようなひねりのあるストーリーになってるので見入ってしまいました。

あ、ちなみにこの作品、アメリカ本国では公開してないらしく、公開したのはドイツとスペインと日本だけだそうです。
そんな(ある意味)貴重な映画ですので、是非ともスクリーンでご覧いただくことをオススメします。
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