老いも若さも自然の理
ただ受け入れて生きていくのみ
老人が惹かれたのはむしろ、打てば響くようなウンギョの感性と孤独なのだと思う
寄り添いたいのに自制しなければならない己の立場に、彼はどれほどの絶望と無力を感じただろうか
ウンギョもまた老人の存在に救いと居場所を見つけて幸福だったのだと思うと、とても残酷なことだ
そんなこと感受性の欠片もないような弟子には想像もつかないだろう
そして「世間」という所でも
誕生日の夜寝室で、ウンギョが老人にお祝いの言葉をかけるシーンには涙が流れた
そこに漂う深い何か…
とても心に響く場面だった
母には愛されなかったウンギョだが、その存在をいとおしく見つめてくれていた人が在った
その事実がきっと彼女の支えになる
自分を嫌いにならずに生きて行ける
あの小説があるのだから
そして老人も、思い出を胸に…
音楽、心地よい
本当の老人がキャスティングされていれば、もっと良かった