チッコーネ

キル・ユア・ダーリンのチッコーネのレビュー・感想・評価

キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)
3.5
自分自身がビートニク文学の影響は受けていないため、またヒップホップと同じく「母国語でないがゆえ、真価を計り切れないジレンマ」も抱えているため、見切り発車状態で鑑賞開始。
だが後に評価されることとなる若者たちが奇跡的に同じ時を生き、不安を抱えながら成長していく過程の描写は、誰にでも理解できるものだった(もちろんだいぶ破天荒だけど)。

伝記映画ゆえ、終盤まではどうしても演技や演出の上滑りに目が行くものの、深い懊悩と葛藤に満ちたクライマックスは緊張感たっぷり。積極的に内容に入り込めたのは、意外な驚きだった。