トニパッキン

薄氷の殺人のトニパッキンのレビュー・感想・評価

薄氷の殺人(2014年製作の映画)
4.1
これは一生心に残る。好きすぎて誰にも話したくない白昼の花火。だらしない男刑事は、結婚相手が次々と不審死するクリーニング店勤務の妖しい未亡人に抗い難く惚れてゆく。グイ・ルンメイ演じる儚げな未亡人にはその説得力がある。弛緩しきったところでの不意の暴力。不穏に鳴り続ける洗濯機の音。誰かが打ち上げた白昼の花火と笑顔。忘れられない。色々なシーンが目に焼きついて、今でも思い出せる素晴らしさ。この刑事が主人公のシリーズを見続けたい。雪の季節に。ないだろうけど。