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ゼロの未来のsasaのレビュー・感想・評価

ゼロの未来(2013年製作の映画)
4.4
サイバーパンクなディストピア、通底するニヒリズムと、閉じた世界の中にのみ存在するヒューマニティ。
自分という”点”と、自分の愛する者という”点”を繋ぐ高次元的な”線”の中にこそ彩りのある世界が存在するのだということを、テリー・ギリアムらしい独特の世界観をもって主張している。

『未来世紀ブラジル』より寒々しく、主人公もまるでアンドロイドのようだが、人生への絶望と希望のコントラストがしたたかに表現されている傑作。
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