舞台は南京。
シャーとチャンが共同経営する盲人マッサージ院。
多くの男女の若者のマッサージ師が働いていた。
そこにシャーの同級生ワンが恋人コンを連れ転がり込んでくる。
結婚を夢見るシャー院長。
幼少に交通事故で失明しいつか見える様になると言われているシャオマー。
客の多くから美人だと言われるも自身では美が理解できず、煩わしく感じているドゥ。
色々問題を抱えるワンとその恋人コン。
この5人の思い、恋愛や性に対する欲望などが絡み合う。
美しさが分からない。
彼らにとっては見た目の美しさより心の美しさが重要。
そんな感じなんだろうがけど、この物語は純粋に人を愛したい、愛されたい、触れたい、触れ合いたいと言うのを強く描かれている様に感じた。
触れる事と匂いを嗅ぐ事で相手を強く感じる事ができる。
欲望剥き出しに愛を貪る若いシャオマーの気持ちが手に取るように分かる。
美というものが分からないシャーが美しいと言われるドゥの美に触れ執着しだす。
とてもよく描かれていた。
見えないということは、どうやったって私には理解する事は不可能。
でもそれをカメラワークなどで表現している。
そしてなんと言っても俳優陣の演技が秀逸。
イケメン俳優のシャー役のチン•ハオ、シャオマー役ホアン•シュエンが素晴らしい。
衝撃的なストーリーだと感じた。
ロウ•イエ監督作品