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「ブラインド・マッサージ」に投稿された感想・評価

Sinamon

Sinamonの感想・評価

3.8
南京の盲人マッサージ院で巻き起こる人間模様を描いた映画です。

盲人の方々の恋愛や性への葛藤を描いている映画で今まで知らない事ばかりで驚きの連続でした。

盲人であるがゆえに強いられた状況を示す言葉が次々に突き付けられて盲人の方々はこんな事を考えながら生きているんだと思うと胸が苦しくなりました。 「俺たちだって人間なんだ、人間なんだよ」、「盲人は金を何よりも大切にする。物乞いをする盲人を見たことがないだろ、面子があるんだ」、「車と車がぶつかれば交通事故。でも人と人とがぶつかれば恋に落ちる。」と言う言葉には心にグサリときました。

画面は、時としてぼやけて盲人の方が見ているかのように演出がなされています。
目が見える人々との違いを意識して、盲人の方々からの描写もとても多く、目が見えないので音でかなり演出されています。
降りしきる雨の音、雨粒が落ちる音、人々の吐息、風鈴の音、セックスシーンの息遣いや、匂いに対する表現など細かな演出にこだわっていて盲人の方々が何を考え、毎日をどう生きているのか考えさせられる映画でした。

シャオマー(ホアン・シュエン)が性欲が押さえきれなくなり風俗店に通いつめる様子等を見ているとリアルだなと思いました。

実力はありながらも、長い間、役に恵まれなかったホアン・シュエンさんですが、とてもイケメン俳優さんでこの盲人の役がぴったりと合っていました。

実際の盲人の方々を多く起用しているとのことですが、この映画を観る事ができないのかと思うととても切ないです💧
自殺、切腹、吐血など辛いシーンもありますが、ラストは、ハッピーエンドで終わります。
観て良かったと余韻が残る素晴らしい映画でした。
YAZ

YAZの感想・評価

4.7
中国映画観る
南京のマッサージ院での話
監督 ロウ・イエ

なかなかの衝撃作
盲人の日常を写し取っただけですが
衝撃的な生々しさ
健常者と呼ばれてる者の何となく
な想像を遥かに超えてる盲人の日常

健常者と分かり合おう等と考えもせず
別世界の人達と切り捨ててる。
盲人に意図的に寄り添ってるのかこれ
が現実なのか

見えない物、見えないから見える物
私の美を見たいと熱望する美しいと言
われ続けてる女性
彼女の顔に触れ美を感じようとする青年
運命が見えると言い切る青年

盲人の僅かな手助けした程度で距離が
近付いた等と思うのがどれだけ愚かで
あるかを思い知らされる

苦労有っても絶望はしていない
それが彼らの日常で当たり前の時間。
健常者と理解し合えたような希望感じる
美しいラストであります

ロウ・イエ観るの4本目です
どれもこれも好きですが、本作は好きです
と簡単に言えないけどまた観たいな
そーだ

そーだの感想・評価

3.1
やはり「始まって30分で面白くない映画は
その後も面白くならない」の法則は健在だったな。

なんだかよくわからんし、
特に面白いと感じられない映画だったな。
群像劇はうまく作らないと
ごちゃごちゃしてよくわからなくなる。

目が見えないと言っても
普通の人と同じ部分もたくさんあるし、
それと逆に見えない故に違う部分、という両方を
描きたかったのかと思うが、
「普通の人と同じ部分」を描くのに多用したのが
セックスの場面だったのか?

セックスの場面がたくさん出てくる。
それで「ほら、普通の人と同じでしょ?」
って言いたいのかな?なんだかな。

セックスの場面、それと血の流れる場面が多い。
それらを交互に出して関心を引こうとしてる感じがする。
そして、流血場面の描き方がおどろおどろしくて引く。
ノワール映画でもあるまいし、こんな描き方じゃなくて
よかったでしょ?

傍目には見た目全然かわいくない女が
主人公の小馬が強烈に惹かれるところに、
目が見えなければ見た目以外の部分から
魅力を感じるわけだから、
そういうのもあるわけだよな、と思った。

でも、結局最後に勝ち組だったのは小馬だな。
目の見える相手と一緒になれたことで、
今後は苦労も今までよりは少ないんじゃないか?
このままうまく行けば、だが。
ネムル

ネムルの感想・評価

4.0
フーミン院長すごい、絶対盲目の人と思うた。
盲と健常者との間の緊張感のままに、もやけた世界で距離が写される。皆のもやけた世界が交わり/交わらぬままに、駆け抜けるようにバラバラと終わる感じがリアル。
熊太郎

熊太郎の感想・評価

4.2

せかいがうつくしくなければ、うつくしさを信じられぬ。ひとにふれてみたところで。
もね

もねの感想・評価

3.5
目の見えない人たちによって運営されているマッサージ店。日本でも盲人の仕事と言えば按摩や鍼灸が定番だね。

食事係のオバさんが自分たちだけ多めに肉入れて、指摘されたら夜中に大泣きとかイラついたわ〜。

見えないからこそホンの美しさに惹かれるフートン。
駆け落ち同然でやってきたワンとコン。
ホンに振られて風俗にハマるシャオマー。

コンが美人でも何でもないのに取り合いになるのは何故だって、見えないからか?

そしてあんなに吐血したのに救急車を呼ぶ前にタクシーで移動しようとすることに驚き。

全員が新しい道を切り開くバイタリティ。

チンハオ始めキャスト陣の見えない演技が凄いよ。「見えない目撃者」がお遊戯にしか思えないくらいよ。

盲人にとって健常者は別の生き物、神に接するようなものだ。
manami

manamiの感想・評価

3.7
ロウ・イエ作品5本目。「盲人と健常者を隔てる理由は簡単だ。盲人は光に曝され、健常者は陰に隠れる」その境界線を越えることはできない。では目に見えないものは?美しいものを見ることはできても運命を見ることはできない。そこに盲人と健常者の境目はない。わたしたちは見えないものに名前をつけすぎた。運命とか愛とかね。言葉を繰り出すことで目にした気になって、見えない不安をなんとかかき消そうとしている。けれど目に見えるものだけが全てではないと分かっている一方で、目にしたものを全て受け入れられる寛容さを持ち合わせてる訳でもない。見えるものではなく見たいものだけを見て、見せたいものだけを見せて、形のないものには名前をつけて目にした気になっている。わたしたちはずるい。「豚の角煮より綺麗だ」「美に恋することは愛ではない」美しさってなんだろうね。人の外見は中面の表れだとか言うけれど、そんなものはただの個人の尺度に過ぎない。「目の見えない彼らにとって、目に見えるものは真実ではなく、目に見えないものこそ真実だ」見えないからこそ本質が見えるのであれば、見えるからこそ本質が見えなくなるのかもしれない。それでも美しさを知りたいと思う?
(字幕の表記通りの言葉を使ったので不快な気持ちにさせてしまったらごめんなさい…)
nanaco888

nanaco888の感想・評価

3.1
日本にもこういうマッサージ店ってあるのかな。本筋には関係ないけど、こういう仕事してセクハラあったら、腹立つとか色々あるけど、まずは怖いなと思った。

ストーリーがすごく面白いわけではないけど、興味深く見れた。
ICHI

ICHIの感想・評価

3.5

エンタメ作品ではないので、「面白さ」では語れないが、独特の世界観は序盤から伝わってきた。

脚本が素晴らしく、印象に残る台詞、ナレーションが散在していた。

また、音響音楽も特筆すべきで、目には見えないからこその、彼らの感じているヒリヒリとするような緊迫感や感情の揺らぎが、時に風鈴みたいなものや歯車みたいな物の音、時に音楽、音響によって秀逸に表現されていた。

予算や機材、技術では勝負しておらず、全編にわたり手持ちカメラによるブレと同ポジに於ける細かいカットつなぎや、複数のカットをパチパチと短尺で切り替えてゆくせいで、VR並みに酔った。

ただ、重要なシーンにおけるカメラの被写体の捉え方は素晴らしく、『誰も知らない』で感じたような没入感があり、感情描写に於けるリアルを見せつけられた。

「よく分からない」から始まって、結局「よく」は分からない、明白でない侭に終わるのは、あれほどナレーションが説明的でありながらも、映像作品としての奥ゆかしさ、表現の優位性があったからではと思う。

結局タイトルの『ブラインド・マッサージ』そのものにこの映画の趣旨や主軸があるわけではなく、ある「盲目の按摩たち」の生活、営みにカメラが入ることで、彼らにしか感じ得ない「泣きたくなる気持ち」や「匂い」や「不安」「闇」「面子」や「愛」「運命」などを映し出していた。

主人公という主人公がピンポイントでいるというよりは、群像劇に近いが、多少ストーリーの主軸に近いキャラを演じた黄軒が最後にうっすらと目が見えることになったことが、けして歓びには変わっていなさそうなことがナレーションやカットで表される。

結局ひと言で何を伝えたかったのかを汲みとり、言い表すのがむつかしいこの作品。

それだけにドキュメンタリー要素も相俟って、「見えない人々」への思い、想像を巡らせられる作品である。

『ミッション・アンダーカバー』から黄軒目当てに観る際、予想はしていたが、けして彼の“格好良さ”を楽しむようなものではなかった。

だが、『ATARU』の中居正広や『マラソン』の二宮和也、『アルジャーノンに花束を』のユースケ・サンタマリアのように、「役者として」取り繕ったものではない、裸になってみたような彼らの真剣さに、本能的な鋭さを発見する面白みがあった。

視覚ではないが、聴覚障害者と健常者の恋愛を描いた邦ドラマ『愛していると言ってくれ』はマイベストドラマ。

この作品はけして「恋愛ドラマ」としてのエンタメ性を押し出してはいないが、「見えない」からこその本能の鋭さや性描写の生々しさがリアルだった。

また、作品半ば以降で一瞬グロの部分があり、それは数々の恐ろしくグロな韓国映画も差し置いて、今までで一番「やめてー!」と画面から目を背けて叫んだかもしれない。

そういう、見せ場におけるインパクトの強さは、『サイレンス-沈黙-』くらいの唐突性、大胆さ、気迫があった。
usme

usmeの感想・評価

3.0
視覚障害者達の営むマッサージ院のお話。

チンハオさんはいやらしい役似合うなあ

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