Diamante

6才のボクが、大人になるまで。のDiamanteのレビュー・感想・評価

4.0
ビフォアシリーズ然り、この監督は時系列を題材にする事が好きなのでしょうか、今回の作品は奇跡的な作品だと思います。
何もない、映画的演出的ではない日常を描いているが、それ故の共感性と感動が生まれており、子供だけではなく周囲の成長変化が面白い。一見ドキュメンタリータッチではあるがキャラ設定がしっかりされており、主演の子は始まりから要所で変わった感性がしっかり描かれている。又時代の流れを表すシーンでは、特に変化の象徴を見越したようにメディアを始め、電子機器をメインに写す描写が多々あり、緻密に計算されている事が窺えます。
個人的には最初のコールドプレイはかなり懐かしさを味わえました。
最後の親子の会話シーンではあの温度差のリアル感がよく、感動的に作らない所に好印象を抱いたと同時に、母親のセリフはこの映画を象徴しているように思えます。
ラストシーンも良いですが、、
一番の共感ポイントは、時折ある特に意味のない俯瞰ショット、、どうでもよいけど覚えている事をあの手法で映した事に、分かり過ぎて少し可笑しくなりました。
Diamante

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