がみおー

6才のボクが、大人になるまで。のがみおーのレビュー・感想・評価

3.0
なるほど観てみると確かに、爆発とアクションで固められた娯楽映画とそれにハマる民衆を見下し馬鹿にしてそうな批評家たちがいかにも好きそうな映画である。

離婚して再婚という文化はアメリカでは日本に比べるとそう珍しい話ではない。日本でも別に少なくはないが向こうはもっと多い。そうして考えると尚更この映画のドラマ性が薄く感じられる。ありのままの家庭を淡々と写しているのみである。

モダンアートが好きで適当に作られた芸術品に意味を見出そうとする人と同じで、批評家はそういう彼らの言う「常人の域には理解できない」ものを好むし、それによって自尊心を保っているのだろう。

主要キャストが入れ替わることなく、12年間撮りきり、その年月を自然に感じられる作品としてはありだと思う。