カール

6才のボクが、大人になるまで。のカールのレビュー・感想・評価

3.4
個人的に評価できるのは、成長過程を本当に成長する過程によって映したこと。逆に言えばそれだけだった。
とにかく長い。早く終わらないかなって思った映画は久しぶりだった。そりゃこんな長い期間撮影していたから、もったいないのはわかるけど退屈過ぎた。
場面がコロコロ変わり、老けたり成長したり、それに伴って登場人物とか人間関係とか人物像とかごちゃごちゃになった。
手紙を回して来た女の子とか、自転車の女の子とかこのシーンいるか?って言うシーンもあった。
2人の子供を大学に行かせるためかわからないけど、懲りずによく相手を見極めずに男を取っ替え引っ替えする母、一見子供を大切にしてそうに見えて、おしゃべりで約束なんて覚えておらず、素直に謝れない。おまけに兄弟揃って貞操観念が低い父
大学でセックス講義のDV男、子供を大切に思ってるなら、酒を飲まずに待ってて、真剣に話すべきということにも気づかない。脳筋軍人。この人は結局どうなったの?
そりゃ髪を赤く染めて、夜遅くまで出歩いたり、中2でビール飲んだりマリファナ吸ったりするわなって思った。
主人公の演技の成長過程にも期待して見ていたけど、あまり感じられなかった。イーサン・ホークと姉の演技は個人的好き。
母親が泣きながら今までのことを話して、主人公が出ていき、主題歌とともに写真を撮るシーン。あのシーンだけでこの映画はよかった。
主人公が最後、チャンスは掴むものじゃなくて、普遍的にいつもすぐ近くにあり、チャンスが私たちを掴むみたいなことを話してたけど、つまり自分からは掴みに行かないってこと?全然何が伝えたいのかわからなかった。チャンスが掴みに来るのを待つ人生に何の生産性があるの?
仕方ないかもしれないけど、DV男の子供達にはもう会えないの?とか言っていたのに、引っ越してしまったらそのままなんだなって思っちゃった。
これを高く評価してる人はこの映画をもう一度見るのかな、私はもう見ないと思う。
カール

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