リチャードリンクレイターは「ビフォア・サンライズ」シリーズで大ファンになりました。
多くの映画監督が影響を受けた監督は？という質問にリチャードリンクレイターだと答えるそうです。（もう一人はデイビッド・フィンチャー）
そんな監督のかなり挑戦的な作品。
１２年という構成だけでもすごいのに、それに応えた役者達もすごいですよね。
長期間の映画に関する契約はアメリカの法律違反なので、役者たちは「口約束」で出演してもらったとか。
ストーリーはとても淡々としていて、ぼーっと観ていると、ぱっと幕が降りてしまいます。
ただひたすらセンチメンタルな感じで、「もっと何か描けたのでは？」という意見も多いのですが、ドラマティックな物語よりも、この１２年間という少年の成長をじっくり描ければ満足だったのかもしれません。
しょせん普通の男の子の人生なんてこんなもんですから。
でもそういう恋愛とか、大切な人と出会ってやっと一人の人として成長できるんですよね。
その人生の大切な時期を切り取って、映画にした感じです。
いくらでも続きは描けたけど、映画は「あの時点」で終わらせて正解かもしれません。
３時間あるので時間があるときにじっくり見てください。
